岩病薬の概要

会長挨拶

2026年5月30日(土)の岩手県病院薬剤師会第71回総会において、会長に選出されました岩手医大の朝賀純一でございます。任期は令和8年度、令和9年度の2年間となります。これまで8期16年にわたり、工藤賢三会長のもと当会は大きく発展してまいりました。新体制におきましても、これまでの取り組みを継承するとともに、さらなる発展を目指して尽力してまいります。

そのような中、病院薬剤師を取り巻く環境も大きく変化しております。令和8年度の診療報酬改定において、病棟薬剤業務実施加算が引き上げられ、ポリファーマシー対策と施設間連携、退院時指導の充実などが一層求められるようになりました。また、慢性心不全や在宅医療におけるチーム医療への薬剤師の参画も評価されるなど、病院薬剤師に期待される役割はますます大きくなっています。

一方、岩手県における令和5年における病院薬剤師偏在指標は全国43位であり、病院薬剤師不足は依然として深刻な課題となっています。こうした状況を改善するため、令和8年度からは、岩手県の事業として病院薬剤師奨学金償還支援事業が開始されましたが、その活用には、厚生労働省が示す薬剤師臨床研修ガイドラインに基づいた研修プログラムの整備が求められております。限られた人員の中ではありますが、将来を担う病院薬剤師の育成にも積極的に取り組んでいかなければなりません。

こうした課題に対応するためには、各施設が単独で取り組むだけではなく、病院間の連携を一層強化していくことが重要です。面積の広い岩手県では、地理的な要因から施設間の連携が容易ではない地域もあります。そのような状況だからこそ、これまで以上に会員相互の横のつながりを大切にし、情報共有や交流を深めながら、会員が一丸となって当会をさらに発展させていきたいと考えております。

当会は昭和30年11月に発足し、2025年に創立70周年という大きな節目を迎えました。この歴史と伝統を大切にしながら、新たな時代にふさわしい病院薬剤師会を目指し、誠心誠意取り組んでまいります。会員の皆様とともに歩み、病院薬剤師のさらなる発展と県民医療への貢献に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

   令和8年7月吉日

岩手県病院薬剤師会

会 長 朝賀 純一